バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 (原題:Batman v Superman: Dawn of Justice)
2016年 / アメリカ / 151分
監督:ザック・スナイダー
IMDb:http://www.imdb.com/title/tt2975590/

■どんな映画
スーパーマンが主役の「マン・オブ・スティール」の続編に位置する世界観で、ベン・アフレック演じる新生バットマンやガル・ガドット演じるワンダーウーマン、ジェシー・アイゼンバーグ演じるレックス・ルーサーなど、「DCエクステンディッド・ユニバース」第二弾作品として多数のヒーローが遂にクロスオーバーします!

■ネタバレあり ストーリー&解説
両親の葬式に参列する少年時代のブルース・ウェイン。
お馴染みのオペラの帰り道、強盗に両親が殺されるシーンからスタート。

前作、「マン・オブ・スティール」でゾッド将軍率いるクリプトン人の襲撃によるテラフォーミングのシーン。
この時にブルース・ウェイン(ベン・アフレック)が居合わせており、ゾッドとスーパーマンの戦いでウェイン・エンタープライズのビルが破壊され、社員も犠牲になってしまいました。

18カ月後、インド洋に落ちた宇宙船の残骸からクリプトナイトの原石が発見されます。

アフリカに取材に来ていたロイス・レイン(エイミー・アダムス)は襲撃され捕虜となってしまいます。
スーパーマンことクラーク・ケント(ヘンリー・カヴィル)が駆けつけロイスを助けます。

ブルースはスーパーマンの存在や正義感に異議を感じながらも、バットマンとして暗躍し、悪人を独自の秩序で裁いています。

レックス・コープでは、レックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)が宇宙船の残骸からゾッドの死体を回収し研究に使っていました。さらなる実験のため政府にクリプトナイトの原石の輸入の許可を求めるが、危険すぎるため断られてしまいます。

人身売買の事件にルーサーが関わっていることを突き止めたブルースは、ルーサーを調べるために彼の主催するパーティーに出席します。

ここでクラークと出会い、スーパーマンやバットマンに対する意見を交わします。

ブルースはレックス・コープのサーバールームに忍び込み情報を盗み出すための装置を仕掛けるも、回収間際にパーティーに出席していた謎の女性、ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)に奪われてしまいます。

ブルースはダイアナに接触し、奪われた装置を返してもらいます。ダイアナはルーサーが持っている自身の情報を消すために、ルーサーを調査しているという。

レックス・コープから盗み出したデータには"メタヒューマン"と呼ばれる、超人的能力を持った者たちの情報が記録されておりました。その中に、あのダイアナが記録されておりました。

ルーサーがクリプトナイトの原石を船で密輸するという情報を掴んだブルースは、バットマンとしてバットモービルで港へ乗り込み、原石を奪おうとするも、スーパーマンが登場し、今回は手を引けと警告を受けます。


仕掛けた発信機で原石がレックス・コープに運ばれたことを掴んだブルースは、ルーサーが不在時にレックス・コープを襲撃しクリプトナイトの原石を手に入れます。

スーパーマンは街を破壊し犠牲者を出した責任を問われるために政府から公聴会への呼び出されます。しかたなくスーパーマンの姿で出席するクラーク。しかし、公聴会ではルーサーの仕掛けた爆弾が爆発し判事もろとも巻き込まれてしまいます。

ルーサーはスーパーマンの正体がクラーク・ケントだと見破っており、母マーサ・ケントはルーサーの手下により拉致されてしまいます。

ルーサーは宇宙船に入り、ゾッドの指紋を利用し、コマンドキーを起動。ゾッドの死体に自身の血をかけ合わせ、異種交配の悪魔を復活させようと試みます。

ブルースはスーパーマンが存在する限り犠牲者が増え続けると考え、
クリプトナイトを武器化し、強化したスーツでスーパーマンを倒すことを決意します。


ルーサーはクラークの恋人であるレイン利用し、スーパーマンをおびき寄せます。ルーサーは母を開放してほしければバットマンを倒せと脅します。


バットマン対スーパーマンの決闘が始まり、パワー、スピード、タフネス、すべてに圧倒されるバットマンでしたが、クリプトナイト成分入りガス弾でスーパーマンを弱体化し逆転。
バットマンがクリプトナイトの槍でとどめをさそうとしたところに、ロイスが駆けつけ、ルーサーによって戦うよう仕向けられたと説得します。スーパーマンは母を人質に取られていると告白し、バットマンはマーサの救出に向かいます。

スーパーマンは不穏な動きを見せる宇宙船に駆けつけるも、ルーサーによりドゥームズデイが誕生してしまいます。

その頃ダイアナはブルースからレックス・コープで手に入れた情報をメールで受け取り、戦いを決意します。

スーパーマンはドゥームズデイと応戦、宇宙空間へ飛び立つと、
軍は二人に向けて宇宙へ核ミサイルを発射。しかしドゥームズデイには効かず、エネルギーを吸収してさらに強力になります。スーパーマンは核攻撃でボロボロになるも太陽のエネルギーで復活します。
その間、バットマンが地上でドゥームズデイと応戦しますが歯が立たず。しかし絶体絶命の窮地にワンダーウーマンが現れバットマンを救います。

バットマン、スーパーマンに圧倒的なパワーを持つワンダーウーマンが加わり形成が逆転しますが、エネルギーを吸収し再生するドゥームズデイにはどんな物理攻撃も効果がありません。
そこで、クリプトナイトなら倒せるとバットマンは提案します。
スーパーマンはクリプトナイトの槍でドゥームズデイのとどめをさしますが、自身も弱体化してしまいドゥームズデイの爪がスーパーマンの胸を貫きます。

ドゥームズデイを倒すことができましたが、スーパーマンも絶命してしまいました。

その後、ルーサーは逮捕、投獄。

スーパーマンことクラークの葬式が営まれ、
ブルースはダイアナに、スーパーマンの正義の意思を受け継ぎ平和を守るため、まだ見ぬ超能力を持った仲間を集めようと伝えます。

スーパーマンが納棺された棺が少し動いたところでエンド。

■感想
まさかのスーパーマン死亡にはびっくりしました(復活フラグ有り)。だからスーサイド・スクワッドの予告編にはバットマンしか登場していなかったのでしょうか?しばらくはスーパーマン不在ということになりそうです。
また今作にはロビンやジョーカーの存在を匂わせるシーンがあり、ルーサーから盗み出したデータにはアクアマンやザ・フラッシュが記録されており、今後の「DCエクステンディッド・ユニバース」の展開に繋がる演出が多数ありました。
ベン・アフレック演じる新生バットマンも予想より悪くなく、ノーラン版「ダークナイト」のクリスチャン・ベールと比べ年上で賢く、傷ついているが億万長者としての魅力あるというイメージが出ておりました。アルフレッド演じるジェレミー・アイアンズも非常に良いキャラをしていましたので、単独作も観てみたいと思いました。
前作、「マン・オブ・スティール」に引き続き、ザック・スナイダー監督の映像美には圧巻で、ドゥームズデイとの最終戦ではド迫力の映像体験でした。音楽もハンス・ジマーが続投し、前作の音楽をベースとしているところも良かったです。
上映時間は2時間半ですが、場面の切り替えが頻繁なので長さは感じませんでした。
そんな感じで、前評判ほど悪くは無かったですし、DCコミックスの二大ヒーローが激突する世紀の一作ですので、ファンならずとも楽しめると思いますので是非ご覧下さい。



The Last Witch Hunter
2015年 / アメリカ / 106分
監督:ブレック・アイズナー
IMDb:http://www.imdb.com/title/tt1618442/

■どんな映画?
ワイルドスピードシリーズでお馴染みのヴィン・ディーゼル演じる不老不死の魔女ハンター"コールダー"が、復活をもくろむ魔女の女王を倒すために、
天敵である魔女クロエとタッグを組み、現代のニューヨークを舞台に人類の存続を賭けた死闘を繰り広げるアクション・ファンタジー!

■ネタバレあり ストーリー&解説
800年前。疫病を蔓延させ人類の絶滅を目論む魔女の女王。
魔女を倒すべくコールダー(ヴィン・ディーゼル)率いる討伐隊が不気味な魔女の住処へ向かいます。女王の強力な魔術に仲間は次々に倒れるも、鉄の剣と炎を駆使し女王を倒します。しかし、寸前に呪いをかけられ、コールダーは不老不死の体になってしまいます。

ところ変わって現代。
飛行機に乗っていたコールダーは、魔女の生き残りに遭遇。彼女は雨や風、温度など操ることが出来る古代の魔石を所持しており、それらを同時に持ち込んだことによって雨の中、上空の空気が温められ天気が急変。コールダーは魔石の力をカプセルに吸収させその場を収めると魔女を殺すことなく立ち去ります。
現代では髪の毛が無くなってしまいました(笑)

魔女の女王が死んでからも魔女の末裔は密かに生きており、人間に魔力を使わないことで魔女と協定を結び、休戦状態となっておりました。
しかし、休戦を破り、女王が支配した時代に戻そうとする魔女もおり、コールダーは危険な魔女を退治しながら800年間、不死身の魔女ハンターとして現在まで活動してきました。

コールダーにはドランという補佐役が代々従えて来ました。
36代目ドラン(マイケル・ケイン)は引退する意向を伝え、後任を紹介します。

その夜、36代目のドランは息を引き取りました。

37代目ドラン(イライジャ・ウッド)がコールダーの新たな補佐役として引継ます。

不吉な予感を感じたコールダーは愛車のアストンマーティンを駆り、先代ドランが息を引き取った現場である自宅を訪れます。そこで調べを進めると、何者かが黒魔術を先代ドランに使ったと判明します。

エリック・エマスニールという男の魔女が犯人であると突き止めると、彼を魔女協議会に連行し刑務所送りにします。

先代ドランはまだ生きており、瀕死の呪いをかけられていたと判明します。呪いを解くには術者を殺さなければなりません。また、先代ドランは「おまえの死を思い出せ」と言うメッセージを本に残しておりました。

コールダーは魔術で過去の記憶を遡るため、バーで働く魔女クロエ(ローズ・レスリー)の元を訪れます。が、術の最中何者かに襲撃を受け、クロエの魔術道具もろともバーを破壊されてしまいます。

FBIのデータベースからドランを殺害し、クロエのバーを襲撃した犯人は ボーン・バルタサル・ケトラだと判明します。

コールダーの記憶を遡るための魔術をもう一度使ってくれとクロエに頼むが、襲撃により薬もろともバーを燃やされてしまったため術を使うことが出来ません。そこで、クロエの友人であるミランダの元へ薬の調達に訪れます。しかし、一足遅くミランダはボーンに殺害されておりました。

コールダーとクロエは薬の所有に心当たりのあるダニークの元を訪れます。ダニークは既にボーンと手を組んでおり罠に嵌められてしまいます。

コールダーはクロエに、彼女はドリームウォーカーであると伝えます。ドリームウォーカーは薬を使うことなく相手の過去を読むことができます。その能力で800年前の女王との決戦に遡ると女王は倒されており、しかし寸前にコールダーは女王の心臓と自身の心臓がシンクロする呪いをかけられておりました。心臓を破壊すればコールダーも死んでしまうため、初代ドランは女王の心臓を隠し続けることにしました。

ボーンは女王を復活させるために、心臓の在りかを知るドランを襲っていたのです。

真実を知ったコールダーはドランを責め立てます。そのころボーンは既に心臓を手に入れており、女王は復活してしまいました。

女王は刑務所に収容された魔女を解放し、世界に疫病を撒き始めます。

女王との最終決戦。激闘の末、女王にトドメを刺しますがやはり心臓を破壊しない限り女王は死にません。自決の覚悟を決めたコールダーですが、クロエに引き留められこれからは自分のために生きていくと決意します。

心臓は隠し部屋に封印し、クロエとともにアストンマーティンで走りだしました。

■感想
現代を舞台にした魔女退治物は今まであまりなかったので新鮮でした。
心臓のシンクロのくだりなど、一回観ただけでは分かりにくいところが所々ありましたが、キャストが豪華ですしビジュアルも良かったので結構楽しめました。
今のところ日本での公開予定が無いのが残念ですが、おそらくDVDはリリースされると思いますのでその時は是非ご覧下さい。