マン・オブ・スティール (原題:Man of Steel)
2013年 / アメリカ / 143分
監督:ザック・スナイダー
IMDb:http://www.imdb.com/title/tt0770828/

■感想
すでに多数予告が出てきている「バットマンVスーパーマン」の予習のため久々に鑑賞しました。旧作なのであらすじはカットで(笑)
スタートからラストまでVFXを駆使した怒涛映像体験はさすがザック・スナイダー監督。ラストのゾッド将軍との超高速戦闘シーンは圧巻で、二年半前の作品ですが、今見てもこれを超える映像は無いんじゃないのかと思います。
脚本にクリストファー・ノーランが携わっているので、単純な勧善懲悪だけではない深みのあるストーリーになっております。しかし、スーパーマンが人々を救出している描写が数回出てきますが、ゾッド将軍との戦闘で911テロ20個分くらい街をはちゃめちゃにしているので明らかに殺してる人数の方が多いと思います。そして何事もなかったかのように終わっているという突っ込みどころは色々ありますが(笑) 
音楽もハンス・ジマーが担当しているのでかなり良いです。Blu-rayでフルHD以上のモニター+サラウンドセットかヘッドフォンでの視聴推奨。

3月全米公開の「バットマンVスーパーマン:ドーン・オブ・ジャスティス」はこのマン・オブ・スティールの続編に位置していて、大ヒットしたノーラン版ダークナイトトリロジーとは一切関係はありません。新バットマン演じるベン・アフレックのブルース・ウェインはゾッド将軍との戦いに巻き込まれており、この戦いでウェインエンタープライズのビルを破壊されているという設定。街を破壊し大勢の人々を危険にさらしたスーパーマンの存在に対して異議を唱え、二大ヒーローが対決するというストーリーのようです。
スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーはジェシー・アイゼンバーグ、アマゾネスの戦士ワンダーウーマンはガル・ガドットが演じ、DCエクステンディッド・ユニバースとして多数のキャラが登場します。







マイ・インターン (原題:The Intern)
2015年 / アメリカ / 121分
監督:ナンシー・マイヤーズ
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt2361509/

■どんな映画?
今度はアン・ハサウェイが鬼上司!?
ロバート・デ・ニーロがイマドキな企業になぜかインターン。彼らとその周りの人間を描いた心温まるハートフル・ドラマです。

■ネタバレあり ストーリー&解説
70歳を迎えてもチャレンジ精神旺盛なベン(ローバート・デ・ニーロ)は、ひょんなことからシニアインターンの募集に応募します。

今回のデ・ニーロは親切なオジサン

インターン先はジュールス(アン・ハサウェイ)が女性CEOを務める、ファッション系通販サイトを運営する会社でした。
All About That Bass ~♪

若者だらけの職場で、一人スーツを着用し、カバンは現役時代から使い続けてきたアタッシュケース。
慣れない最新デバイスを操作しつつ、配属先がCEOであるジュールスの下であるとメールが来ます。

また、会社専属のマッサージ師、フィオナと出会います。
ベンは離婚しており今は独身(意味深)

ジュールスは夫のマットと娘ペイジの三人暮らし。キャリアウーマンであるジュールスに代わりマットが専業主夫として家事や育児を担当しています。

礼儀正しく親切、人生経験豊富なベンにジュールスは次第に心を開いていきます。

70歳のオッサンは調子に乗ってfacebookも始めちゃいます(笑)

ある時、ジュールスは仕事仲間と間違えて、母親にメールを送信してしまいます。
メールの内容は母親への皮肉で、これを見たた母親は卒倒してしまうため、ベン達になんとか消すことはできないかと尋ねるも、既に送信済であるためサーバーから消去するのは難しく、強行手段として母親宅へ忍び込み、母親がメールを観る前に削除してしまおうと計画します。。
予想外の事態に対処しながらもなんとかミッションを終えた一行を、ジュールスはバーで労います。
このシークエンスはオーシャンズ11をパロディしてました

会社ではCEOを外部から雇い入れた方が業績がアップすると言う役員会の方針に、ジュールスは自分がCEOを降りれば会社としての方向は大きく変わってしまうかもしれないが、家族と過ごす時間が増えるという葛藤に頭を悩ませます。

飛行機で会いに行くも、「君なしではこの会社は成り立たない。」と言うベンの意見に従い、外部CEOの参入を断ります。

しばらくして、ベンはフィオナと恋人となっておりました。
ジュールスは家族との関係をより深めたところでエンドです。
オジサンやったね!(笑)

■感想
普段ヒューマンドラマやコメディを観ない自分でも面白かったです!

冒頭、日本とアメリカの企業の文化の違いを感じました。
本作に登場する会社はいかにもアメリカの成功してるファッション通販サイトって感じで、服装は基本自由。オフィスでは最新の音楽が流れ(All About That Bassが流れていた)、オフィスの中を自転車で移動するのも有り、社員の上下関係は強くなく、フレンドリーでみんなで助け合っている。成功する会社はこういう環境から生まれるのでしょうね。

また、ベンがとても良いキャラを出しており、デ・ニーロの過去の出演作からは考えられないような礼儀正しく正直な人間で、インターン仲間の「イマドキなぜ毎日ハンカチを持ち歩くのか?」の問いに、「女性の涙した時さっと差し出すため」と答える紳士っぷり。そのテク使わせて頂きます(笑)

あと、女性の方にはアン・ハサウェイのワーキングファッションも参考になるかと思います!

上映時間は2時間と平均的で物語がサクサク進み観やすいのでオススメな一本です。


レヴェナント: 蘇えりし者 (原題:The Revenant)
2015年 / アメリカ / 156分
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt1663202/

■どんな映画?
「バードマン」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ主演で、実在した罠猟師の雪山での過酷なサバイバルの旅を描いた映画。
2016年アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞など12部門ノミネート!

■ネタバレあり ストーリー&解説
(海外で観たためうろ覚えなところがあります)

1823年、開拓時代のアメリカ。ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)はロッキー・マウンテン・ファー・カンパニーという毛皮会社に雇われ、罠を仕掛けて動物をハントし毛皮を剥ぐという仕事のため、10数人の一団とともにミズーリ川流域の山中に赴いておりました。

一団は先住民族の襲撃にあってしまいます。銃vs弓ですが地の利を生かした先住民族の攻撃に成すすべなく、半数近くの仲間を失います。

先住民族から逃れるも、山越えを余儀なくされた一団は休息とっておりましたが、
運悪くグラスは野生のグリズリーに襲われてしまいます。喉を裂かれ、背中に大けがを負い瀕死の状態に陥ってしまいます。


仲間が駆けつけ手当てをするも、留まっていては先住民族に見つかり襲撃されてしまうので、瀕死のグラスを担架で担ぎ先へ進みます。

しかし、険しい山道を大の男を担ぎながら進むことは難しく、
狩猟隊の隊長はメンバーのうち、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)と、ジム・ブリッジャーを、その場に残し、ヒューの容体を看取って、命が尽きたら、埋葬するように命令します。

以前からグラスのことを良く思っていなかったフィッツは、この機にグラスが死んだように見せかけ殺害してしまおうと企みます。
フィッツを止めようと反抗したグラスの息子を、グラスの目の前で殺します。
ジムにはグラスは絶命したことにし、このことは口外しないよう脅します。

フィッツとジムは、まだ息のあるグラスを生き埋めにし、その場を離れます。

奇跡的に一命を取り留めたグラスは、息子を殺し、自分を置き去りにしたフィッツに復讐を誓います。

歩くこともままならないグラスですが、なんとか自給自足をしながら先へ進むも、先住民族に見つかり、逃れるために川に飛び込みます。

先住民族から逃れたグラスは猛吹雪の中、山中を彷徨っていると、謎の男に出会います。

その頃、フィッツとジムはベースキャンプに辿り着き、グラスはグリズリーに襲われ死んだと報告します。

謎の男に背中の傷を治療してもらい、追ってきた先住民族から馬を奪い逃げますが、崖から落ちてしまいます。

なんとか無事だったものの、天候は悪化し猛吹雪になります。
グラスは死んだ馬の内臓を取り除き、死体の中に身を潜めることで寒さを凌ぎます。

ベースキャンプでは先住民族の捕虜が連れてこられ、彼はグラスの水筒を所持しており、どこで手に入れたのかを尋ねると、奪ったと答えます。

グラスがまだ生きていると知った狩猟隊は捜索に向かい、ついにグラスを発見します。

自分の嘘がバレたと悟ったフィッツは、金庫から金を奪いベースキャンプから逃げておりました。

ベースキャンプへ戻ってきたグラスはフィッツに復讐するため、隊長他数名とフィッツの追跡に向かいます。

壮絶な格闘の末、フィッツを倒し復讐を成し遂げたところでエンド。



■感想
不思議な作品でした。

「バードマン」での宙に浮いたようなカメラワーク+長回しは本作にも健在で、冒頭の先住民族との戦闘や、ラストのトム・ハーディとの一騎打ちのシーンは圧巻でした。

痛い&寒いシーンのオンパレードで、極寒の川に飛び込むのは当たり前。
グリズリーには背骨剥き出しになるほど痛々しく襲われ、
さらには猛吹雪を凌ぐため、死んだ馬から内臓を引きずり出し、裸になり死体の中に身を潜めるというハイレベルなサバイバル術も飛び出し、本当に寒くないのか疑問ですが、なんだかディカプリオが可哀想になりました(笑)

ディカプリオもトム・ハーディも圧巻の演技で、極寒の撮影環境のなか役者魂を感じられました。スタッフの方々も相当苦労したのではないかと。

全体的に暗いストーリーと二時間半近い上演時間のため、気軽に観れる映画ではありませんが、
作り手のこだわりが伝わってくる映画なので、是非ご覧下さい。



ゾンビーバー (原題:Zombeavers)
2014年 / アメリカ / 77分
監督:ジョーダン・ルビン
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt2784512/

■どんな映画?
ゾンビになったビーバーが女子達を襲っちゃう、アニマルパニック・ホラー。

■ネタバレありレビュー
汚染物質を乗せたトラックが運転手の不注意により、積荷の缶をビーバーの住む湖へ落としてしまう…。

そこへ今回の主人公 メアリー、ゾーイ、ジェンの女子三人組が、湖のほとりにある別荘に旅行に来ます。
眼鏡っ娘、ブロンド、おっぱい

早速湖で水浴びを開始。巨大なビーバーの巣を発見するも夜行性で寝てるということでスルー。
ポロリもあるよ♪

夜になり男子たちも合流して乱交パーティーを楽しんでいるところへ、ゾンビーバーが出現!
バットで撲殺し、死体をゴミ袋につめて玄関先に出しておきます。




翌日、ゴミ袋を覗くと死体がありません。生きているかもしれないが、家に居る方が危ないと言うことで、湖に遊びに出かけます。(笑)

案の定、湖には大量のゾンビーバーたちの襲撃!
あのビーバーの歯でこんな風にならないでしょ(笑)

しょうがないので飼い犬を囮に逃げます(笑)

一人が足を食われる重傷を負いながらも、なんとか家に辿り着き、バリケードをはり防御することにします。

しかしバリケードを食い破って侵入してきたゾンビーバーたちに成すすべなし。

次々に襲われていき、さらに噛まれた者もゾンビ化してしまいます。

なんとか車(プリウス)で脱出を図るも、主人公と思われたブロンドもゾンビ化。

生き残った眼鏡っ娘は元凶のトラックを見つけ助けを求めますが、運転手の不注意により轢かれてしまいEND。



NG集とともに、「ゾ~ンビ~バ~♪」と印象的なメロディのエンディング。

エンドロール後…ゾンビーバーの死体を食べる…。
zombee!?

というわけで、冒頭からチープ感が漂う映像で、とくに内容もありませんが、CG全盛の時代に逆行した、手製パペットのゾンビーバーがなんとも可愛らしいです(日本人の方が製作しているとか)。
シンプルなストーリーでおっぱいあり、グロありで。上映時間も短くサクっと観れますので、適当に何か観たいと思った時におすすめな一本です。